Z世代と昭和世代

Z世代と昭和世代

さて、話は変わりますが、毎年恒例の「架け橋プロジェクト」において、講師として熊本県立宇土中学校に行ってきました。
このプロジェクトは、中学校の美術の時間を6コマ使って、「美術×工学」を学ぶ授業。
具体的には、各班10名程度に分かれて、チーム単位で紙で橋をつくり、そのデザイン、構造、強度などを学びながら最終的にコンテストをおこないます。
今年は、この宇土中学校をはじめ、八代中学校、玉名中学校で同時開催されています。
この3校は、県立の併設型中高一貫教育校になっています。

橋の構造などは、現役バリバリの橋梁の技術者達からアドバイスをもらえます。
そしては私は、最後のコンテスト時の発表会に向けたプレゼンテーションに関しての講師役です。
毎年この時期に開催していて、中学校にお邪魔するのをいつも楽しみにしています。

今年もプレゼンテーションのシナリオづくりに関して、アドバイスをさせてもらいました。
「起承転結」よりも「序破急」で構成しよう!ってお話です。

今の中学生はいわゆる「Z世代」と言われる人たち。
私のような「昭和世代」とは価値観も習慣も何もかも、異なることが多い世代です。
生きてきた世の中の環境が全く違いというか、なんというか。

彼らは、授業でタブレット端末を使いこなし、なんの苦もなくプレゼンテーション用のアプリを使ってスライドをつくります。
そして、授業の感想や提出物もタブレットを使って、オンラインで提出しクラウドに保存される。
昭和世代の私からすると、驚愕の風景です。
ただ毎年お邪魔していることもあって、もう慣れましたけど(笑)

Z世代の皆さんは、テクノロジーを使いこなします。
ただ、「経験」や「知見」という意味では、これから身に付けていく。
そこを少しでも応援する、あるいは、指南できるのは私たち昭和世代の強みであり役目だと思う。
是非は別にして、受験競争を勝ち抜き(私は勝ったどうかは微妙:笑)、社会で揉まれ、いろんな経験をしてきたと思います。
そして今がある。
私だけに限らず、昭和世代は皆さん当てはまることだと思うのです。

私たちオトナが、ビジネスも普段の生活も、もっと楽しく取り組み、その楽しさやあるいは厳しさをZ世代に伝えていくことって大切だなと思うわけです。
しれっとしているようで、子ども達はオトナをしっかり観ています。

今回の講義はシナリオづくりについてお話したのですが、みんな「序破急」という言葉を初めて聞いて、とても興味を持ってくれたようです。
授業が終わった後に、2、3人の生徒さんがわざわざ僕のところに来てくれて、「先生の話、ともて聞きやすかった。引き込まれました。」と言ってくれて、「今日の授業も序破急で構成しているんですよね?」と。
涙出るほど嬉しかったことは言うまでもありません。

全国の昭和世代の皆さん、Z世代に様々な経験や知見をもっともっと伝えていきましょう。

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土木業界の皆様に向けて、プレゼンテーションのコツなどをお伝えするセミナーを開催しています。
定期的にやっているわけではなく、ご要望いただいた際に、それぞれの課題に合わせて実施しています。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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